腓骨神経麻痺の治療をしている患者さん。
鍼が極端に苦手で、最初はお灸からでした。
けれど、どうにか良くなりたいと、頑張って鍼に挑戦されています。
何十年も前から色々な箇所に不調が出て、
様々な手術痕があります。
腓骨神経麻痺が出てきたのも、
術後のは良くなったものの、
やはり、時間をかけて少しずつ悪化してしまったそうです。
今は少しずつ可動域が広がってきており、
以前よりも歩き方がスムーズに感じ、動きが出てきているように思います。
カカトの上げ下げも、
前に比べて上がるようになってきました。
さて、そんな中、
数回の施術後のこと。
腰から臀部にかけて痛みが出てしまい、歩くのが辛いとの事でした。
その痛みに対する施術後には痛みが消えて喜ばれておりましたが、
今回のように、
長年の患ってしまった部位を施術していると別の箇所に痛みが出てくる事があります。
これは、良い方へ向かっている１つのお知らせだと思っております。
隠れていた痛みが出てきたり、
かばっていた方の痛みに気付いたり、
身体の使い方が変わって痛みが出たり、
前より動けるようになって新しく痛めてしまったりと、
そのような事も多々見受けられます。
長い間の痛みと闘っていれば、
痛みが出てしまうとつい不安になってしまうものです。
患者さんは術者に悪いと思って、
時々痛みを我慢してヒミツにしてしまう事があります。
けれども、
１つ１つ新しい痛みが出て、
それもキチンとお伝えして下さったり、
お話しして下さるので、私はとても有難くて助かっています。
どんな小さな変化や不安でも、
施術している方向が、
今の患者さんにとってどのような結果をもたらしているのかが分かるからです。
安心して話して欲しいな、そう思っております。
これからも、
患者さんの痛みへの不安もしっかり受け止められるような術者を目指したいと思います。
ではまた！（*＾ー＾*）／**
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